「ボッチプレイヤーの冒険 〜最強みたいだけど、意味無いよなぁ〜」
第36話

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環境整備編
<館と儀式魔法>



 「まるんちゃん、あのお姉さんたちはなにをやってるの?」
 「なにやってんの?」

 ここはボウドアの村外れにあるアルフィンが建てた館。その前に広がる大きくて綺麗な庭には設置された金属製の白い丸テーブルと取り外し可能のクッションが置かれた金属製の椅子のセット(日差しを遮る為の大きな白いパラソル付き)が設置されている。そこから本館へ伸びている石畳の道の一つは、厨房横のメイド控え室にに繋がっており、天気の良い日に来客が訪れた時はすぐにお茶が用意され、庭を見ながらくつろげる様になっている

 その日、テーブルセットには久しぶりに館を訪れたまるんとその友人でありボウドアの村の住人でもあるユーリアとエルマの姉妹が姿があり、仲良く座って久しぶりの再開を喜びながら笑いあい、楽しいおしゃべりと共にメイドたちが用意したリンゴの果実水と二人が大好きなクッキーをはじめとした色とりどりのお菓子を楽しんでいた

 「ああ、あれはねぇ、水場の建物を作る儀式魔法の発動を補助する為の魔方陣を書いたり儀式用の祭壇を設置したりする準備をしているんだよ」

 まるんが指摘した通り、おやつを楽しんでいる場所から見える開かれた門の外では6人ほどのメイドたちがマジックアイテムと思われる杖のようなもので地面になにやら模様らしきものを書いており、そしてそのマジックアイテムで書かれた線には何か魔法の力が働いているらしく、メイドが確認の為に魔力を注ぎ込むと明るい太陽の下でもはっきり解るほどの強さで青白く明滅した

 また、その向こう側では小さな祭壇のような物が設置されており、その上には何かの像のようなものと蜀台、そしてスクロールのようなものが置かれていた

 「ぎしき魔法? ん〜、よく解んないや。なんかすごそうな名前だけどそれってなぁに?」
 「うん、すごそうだけど、わかんないね」
 「それはねぇ、この館を作った時みたいにあそこにも小さな建物を魔法で建てるんだよ。それはユーリアちゃん達が洗濯をしたり水汲みをしたりするのが楽になるようにってアルフィンが建ててくれるらしいんだけど、でも普通の魔法と違って建物を建てるような大魔法は一人じゃできないから何人かで協力して魔法を使うそうなの。それを儀式魔法って言うのよ」

 まるんは”マスターからそう説明するようにと言われたでっち上げ"をユーリアたちに聞かせる。そう、これはただの出鱈目。流石に強固な城とか要塞を作るのはイングウェンザーの中でも魔法特化のまるんやあやめ、あいしゃ位しか作れないが(アルフィンはモンク系のスキルを取っている為、その規模のものは建てられない)今から作る小屋程度の建物を建てる魔法なら初歩程度の難度のクリエイトマジックが使える者なら誰にでも簡単にできる

 「みんなで魔法をかけるの?」
 「そうだよ。それでねぇ、あれはその儀式魔法を使うための祭壇や魔法陣を書いて準備をしている所なの」

 しかしまるんは、そう言ってさも今行われている作業が建物を魔法で作るには絶対必要であるかのように嘘をつく。友達に嘘を教えるのはまるんにとって少し心苦しいのだけれど、これはどうしても必要な事だとマスターから言われている為、仕方がない事なのだ

 「そうかぁ、魔法で家をたてるんだもんね。たくさんの人でやらないとムリだよね」
 「たくさんでやらないとね!」
 「うん、建物を建てるんだもん。いっぱい人が居ないと流石に無理だよ」

 ユーリアたちが無事嘘の情報を信じてくれた事を確認して、まるんはこっそりと胸をなでおろす。少しでも疑われてしまったら、罪悪感からうまくごまかす事はできそうになかったのだから


 ■


 時は少し遡る

 エルシモとの会見の次の日、アルフィンはいつも使っている執務室でギャリソンの訪問を受けていた。「これからの事でどうしても御話しなければいけない事がございます。御手間を御掛けしますが時間を取って頂けませんか?」と前日のエルシモとの会見の後、収監所から城に帰る途中でそう言われたので今日、この時間を作ったのだ

 「それで話って? ギャリソンの事だから、昨日のエルシモさんとの話し合いの最中で何か気が付いた事があるんでしょ?」
 「はい、御話したい事と言うのは御察しの通り、昨日の会見で発覚した事が関係しております」

 ギャリソンはいつもの執事然とした態度で答えた。う〜ん、やっぱりか。私は昨日の会見で色々と考えはしたけど、ギャリソンがこんな風に何か私に意見するような内容ってあったかなぁ? あるとしたらエルシモさんの私に対しての態度くらいだと思うけど、それは私が許した事だからと納得してくれたはず。なら何か別の用件だよね?

 「昨日の会見で発覚した事? 何か引っかかる事があったの?」
 「はい、私が昨日の会見で気になった事ですが、それはボウドアの外れに作る事が決まっている館についての話でございます」

 えっ? そんな話、さっきの会見で出たっけ?

 「館の話?」
 「はい、そうです」

 う〜ん、いくら思い出そうとしてもボウドアに作る新しい館の話なんて一度も出なかったよねぇ? そんな疑問を感じている私の表情を読み取ったのか、ギャリソンは詳しい話を始めた

 「館の話と言うのは少々違いますか。正確には館の建て方に対して御話がございます」
 「建て方? 私は魔法で作るつもりなのだけど、ギャリソンはそれではいけないと思っているの?」

 ギャリソンが言うのだからきっと魔法で作る事に何か不都合があるのだろう。でも、私の頭では魔法で作る事にどんな弊害があるのかさっぱり解らないのよね。それに魔法を使わないとなると、作れない事はないだろうけどうちにいる職人たちを総動員したとしてもかなり時間が掛かってしまうと思う。まぁ、それ以前に人間ではない職人が多いから作業する場所を覆って周りから作業が見えないようにする必要も出てくるよね

 瞬時にそんな事を考えたのだけど、どうやらギャリソンは魔法で建てる事自体を反対している訳ではないそうな

 「いえ、魔法で建てる事自体に反対している訳ではございません。ただ、魔法で建てるにしても前準備を成された方がよろしいのではないかと愚考したしだいであります」
 「前準備?」

 前準備って何の事だろう? だって、館を作るのなんてそこに行って<クリエイト・パレス/館創造>と<クリエイト・ガーデン/庭園創造>の魔法を何度か使うだけだよ。まぁ、今回は本館の他に何棟か別館を建てるし、庭や門、塀なども作るから1〜2度の詠唱でできるほど簡単な事ではないけど、やる事自体は魔法詠唱の繰り返しでしかないから前準備なんて何も要らないはずよね?

 と、ここまでの説明では理解できない察しの悪い私に対して、ギャリソンは丁寧に自分の考えている事を説明してくれた

 「はい、前準備です。先ほどの会見で野盗のリーダー、エルシモはこの世界のマジックキャスターの実力が我々に比べてかなり劣ると話しておりました。魔法の素養があるものでも3位階が限界であり、この世界で最高の者でさえ6位階が限界だと」
 「そうね、確かにそう言っていたわ」

 これは私も覚えているわ。だってまさかそんなに魔法のレベルが低いなんて思わないもの

 「それにこうも申しておりました。アルフィン様がいくら強大な力を御持ちの巫女で在られたといたしましても、モンクの技を修めているのでしたら5位階の魔法を使える筈が無いであろうと。この言葉から想像しますに、この世界のマジックキャスターは自分の得意分野の魔法のみを追求しているのだと思われます」
 「確かにそんな事を言っていたわね。でも、それがどうかしたの? あまり高位の魔法が使えないのなら使える範囲で努力するのは当たり前なような気がするけど」

 元々のレベルが低いのならばそれは仕方がない事だし、使える範囲の物に特化するのは当たり前でしょ?

 「いえ、一つの分野に特化する事自体が悪いと申し上げている訳ではありません。この場合、この世界のマジックキャスターはあまり色々な種類の魔法を使う事ができないであろうとエルシモの発言から想像できると言う事、それ自体が問題なのです。アルフィン様、そのような者しか居ない世界に建築物を創造するほど高位のクリエイト系マジックを使えるマジックキャスターが存在すると思われますか?」
 「あっ!」

 確かにそうだ。低位階の魔法でさえ収める事が難しいこの世界では、クリエイト魔法のような使える範囲が狭い魔法体系に特化しようとするものは居ないだろう。となると建物を創造する系のクリエイトマジック自体この世界にはないかもしれないのよね

 「理解頂けた様で安心しました。このような状況ですのでアルフィン様がいきなり魔法で館を創造されますと、その場面を万が一この世界の魔法に精通する誰かに見られた場合、やはり色々と問題が生じると思われるのです」
 「なるほど、だからこその前準備か。でも、どうするの? いきなり魔法で作る訳に行かないのなら敷地を布か何かで囲って外から見えないようにしてから数日放置して、その後作るの?」

 この方法ならいきなり出来上がる訳ではないけど、普通に作るより遥かに短期間で作られればそれはそれで疑われそうだし、何より建築している音はしないのだから、やはり傍から見ればいきなり出来上がるのと同じ様なものよねぇ?

 「いえ、そのような事をいたしてもあまり意味がありませんし、作業している者の出入りや作業している音がしなければいきなり館が出来上がるという印象は変わらないでしょう。ですので魔法で館を作ると言うのはそのままで、しかしその魔法を使われた事に対してこの世界の者達があまり疑問に感じないようにすれば宜しいかと存じます」
 「ああ、それで前準備な訳ね。でも一体どうするの?」

 理屈は解ったわ。でも具体的に何をどうすればいいのかまったく解らない。まぁ、ギャリソンは何か腹案があるようなので聞いてみればいいだけの事よね

 「一人のマジックキャスターによるものではなく、複数人における大規模な儀式魔法に偽装すれば宜しいかと私は考えます」
 「儀式魔法!? なぜそんなものを知っているの? いや、それよりそんな物のやり方をギャリソンは知っているの?」

 私の知る限りユグドラシルにはそんな物はなかったはずだ。それなのにNPCであるギャリソンの口から儀式魔法なんて言葉が出てきてちょっと、いや、かなりびっくり。だってもしかしたら知っている訳がないものを、ギャリソンは頭の中で想像して話していると言う事なのだから

 いくら物凄く頭がいいとフレーバーテキストによって設定されているとは言え、そんな事が出来るとしたらそれはユグドラシル由来の者はゲームの法則に縛られると言う私の常識からするとありえない話だし、もし本当にギャリソンが思いついたのであれば私の常識そのものを変える必要があるかもしれないのだから

 「いえ、私は存じ上げません。ですが、そういう魔法が存在するという文献を城の図書館で読んだ事があると前にセルニアさんから聞かされた事があるのです」
 「セルニアから?」

 これまたびっくり。セルニアってそんな文献を読むような子なんだ。あまり頭が良くないイメージだけど流石マジックキャスターだけの事はあると言う事なのかなぁ? でも城の図書館か。うちの図書館にそんなユグドラシルに無い魔法が書かれた魔道書なんてあったっけ?

 「どうなされました? セルニアさんの話ではアルフィン様が集められた文献から得た知識だと聞いているのですが」
 「えっ? 私が?」

 そんな魔道書を図書館に入れた覚えは無い。と言う事は魔道書ではないという事か。でも、そんなものが書かれた文献なんてそもそも私は揃えた覚え、無いんだよなぁ

 「御記憶に御座いませんか? セルニアさんの話では文字だけではなく全ページ絵を使って詳しく書かれた文献で『難しい内容が多い文献なのにあまり理解力が無い私でも理解しやすいように書かれた物を、おまけに読み物としても物凄く面白い物を用意して下さるなんて流石はアルフィン様です』とセルニアさんは申していたのですが」
 「絵で書かれた文献? って、まさかそれ」

 セルニア、私が知らない間に図書館においてある漫画を読んだのか。なるほど、それなら解る。ユグドラシルをプレイしている事からも解る通り私はファンタジー系の物語が好きでそれ系の漫画やラノベもネットで購入してユグドラシルのデーターと同期しておいたからね。その中には大規模儀式を利用した魔法が出てくる場面もあるだろう

 「セルニアさんが申すには40巻以上ある物語の中に出てきたそうです。いやはや、セルニアさんがそれほどの読書家とは私も知りませんでした」
 「うん・・・うん、そうだね」

 どう考えても読書家じゃないよね、それ。でもまぁ、そのおかげでギャリソンも儀式魔法と言うものの存在を知る事ができたのだし、その知識があるからこそこのような意見が出てきたのだから、セルニアが図書館で漫画を読んでいる事にも意味があってよかったと言う事なのだろう

 しかしNPCも漫画、読むんだなぁ。ならまるんやあいしゃに漫画の存在を教えてあげたら喜ぶかな? 

 「とにかく、儀式魔法をでっち上げると言うのは解ったわ。でも、具体的にはどうするの?」
 「それについてはセルニアさんから聞いたものをそのまま再現しようかと思っております」

 ギャリソンが言うには魔力に反応して光る文字が書けるマジックアイテムで魔法陣を書いてその近くに祭壇を設置、それが出来上がった後にクリエイトマジックをかける者、この場合は私かな? が祭壇の前に立ってその周りに数人の魔法が使えるものを配置するの。そしてその周りの者たちが補助魔法をかけるような振りをして一部の者が魔法陣が光るように魔力を流し、残りの者は幻惑魔法を使って周りに光のエフェクトを発生させる。そして全部の魔法陣が光ったのを確認してから私が<クリエイト・パレス/館創造>を使って館を完成させるという段取りらしい。確かにこれを夜に行えばかなり神秘的な光景になるだろうから、魔法を使えない者が見たら大規模儀式魔法に見えるだろう

 その時には村長あたりを呼んでおいて、説明をした後にこの儀式を行えばいいだろうと言う事なのだそうな。まぁ、確かにこの方法ならいきなり館を作っても問題なさそうね

 「解ったわ、その方法で行きましょう。ではギャリソン、その儀式魔法もどきを行うための人選、お願いね」
 「承りました」

 こうして、このなんちゃって大規模儀式魔法は実行に移され、その現場にただ一人招かれてそれを目の当たりにした村長の度肝を抜き、また次の朝には一夜にしていきなり現れた豪華な館を見て村人たちが驚くなんて事になった訳だ


 ■


 今、目の前で行われているのはこの館を作った時の儀式魔法の簡易版。あの時はちょっと悪乗りしてかなり大規模に行ったらしいけど、今回は小屋を作る程度だから魔方陣も少ないし、祭壇にいたってはただ机に白い布をかけただけと言うお粗末なものだ。でも、魔法と言うもの自体を見た事が無いユーリアちゃん達からしたら物凄く神秘的な光景に見えるようで、大好きなクッキーを食べるのも忘れてその作業に見入っている

 「この魔法、日が暮れないとできない魔法らしいけど見ていく? かなり綺麗らしいよ。それにねぇ、私も今夜ここに泊まるから終わったらそのままこの屋敷で一緒にお泊りしていけばいいし」
 「ええっ! いいの? まるんちゃん!?」
 「いいの? いいの?」

 思いがけない申し出に二人とも大興奮だ

 「いいよぉ。この魔法で作る建物はユーリアちゃん達が洗濯をするのに使うために立てるものなのだから、使う本人に造る所を見せても何も問題は無いと思うし、あるさんに話したらきっと許してくれると思うよ」
 「ならまるんちゃん、他のおともだちも呼んでいい? みんな魔法なんて見たことがないからきっと見たいと思うし」

 どうやらボウドアに住む他の子供たちにもその光景を見せてあげたいらしい。結構な人数が居るけど、子供たちだけなら館に招待して泊まらせてあげてもきっとマスターは何も言わないだろう

 「いいよぉ〜。でも、大人はダメだからね。そんなにいっぱい泊まれないから。あっでもでも、子供たちだけでお泊りがダメだって言うのなら特別にユーリアちゃんのお母さんだけなら許してくれるようにあるさんに頼んであげるね」
 「うん、ありがとう! なら今から村に帰ってみんな呼んでくるね」

 そう言って席を立つユーリアちゃんと、それを見てあわてて立ち上がるエルマちゃん

 「待って待って! まだジュースもお菓子も残ってるから、これを食べてからにしよ。まだ日が暮れるまでは十分時間があるからそれからでも遅くはないよ」
 「そっか、そうだね」
 「おかし、のこってるもんね!」

 そう言うと二人とも席に戻り、目の前に置かれたお菓子を食べ始める。そんな二人をまるんは微笑ましく思いながら、わざわざこの二人が呼びに行かなくてもメイドの誰かを村に呼びに行かせればいいよねなんて考え

 「誰かぁ、ちょっと来て。お願いしたい事があるの」

 そう言って人を呼び、先ほどの話を村に住む人たちに伝えてほしいと頼み、また、今夜泊まるであろう子供たちとユーリアたちの母親の宿泊と食事の準備を命じるまるんだった


あとがきのような、言い訳のようなもの



 ボウドアの村の館創造の顛末でした

 このHPの掲示板には出張は3〜5日と書いたのですが、その後実は2〜4日と解った為、大急ぎで書き上げました。ああ、東京でちゃんと内容まで考えておいてよかった。そうじゃなければとても間に合わなかったよ

 さて、実はこのギャリソンの提案から力を隠すという考えがアルフィンに生まれ、前回の話に繋がっているんですよ。なので、時系列的に言えば本来はこの話を前にすべきだったのでしょうけど、そもそもこれは裏設定のようなものだし、この話を書こうと決めたのも前の話を書いた後だったのでこんな変な順番になってしまいました

 因みにオーバーロードの世界には実際に大儀式を行ってやる魔法はありますが、ゲームであるユグドラシルにはわざわざ祭壇を作ってまで行う儀式魔法は無いと思います。何せ超位魔法なんてとんでもない物でさえ普通に一人で使えますから。それだけにNPCであるギャリソンから儀式魔法なんて言葉が出てきてアルフィンはとんでもなく驚きました。知らないはずの魔法発動方法ですからね 

 あと図書館の蔵書の設定、いつかは使おうと思っていたけどやっと使えました。折角作ったオリジナル設定なのだから何とか使おうと思っていたのですが、中々使う機会が訪れなくて

 セルニアが漫画を読んで変な知識を得るというのはこの設定を公開した当時から考えてはいたんですけど、案外使い所が無いんですよね。ものすごい数の漫画やラノベ、アニメや映画をお金に物を言わせて集めてあると言う設定なのだからどんな場面でも使いようはあるだろうなんて考えていたんですけど、これまでではベアリングを作ろうとした時に専門書をあさるなんて普通の使い方しかできなかったんだよなぁ。ホント出番があってよかった

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